NEWS
食の文化祭フライヤー





吐噶喇(トカラ)とは?

 トカラ列島は、鹿児島県の屋久島から奄美大島の間に点在する小さな離島群。7つの有人島と5つの無人島からなる列島で、約650名の人々が静かな暮らしを営んでいる。現在の行政区分は鹿児島県十島村。大海原に囲まれた孤島はアクセスが難しいことから、いにしえの時代より厳しい生活を強いられてきた歴史を持つ。しかし、各島毎に特色の違うトカラの島々には南国情緒が溢れ、人々もおおらか。素朴ながらも力強い自然や、静かで独特な島時間に魅了された者は多い。

 また、南北約160kmにも及ぶ長い列島は、日本の自然や文化を語る上で重要なエリアだ。たとえば、温帯と亜熱帯のクロスするこの地には、珍しい生き物が生息するほか、植生もユニーク。たとえば“はんだま”“長命草”といった島野菜を使った料理からは、古くから伝承された独自の食文化をも垣間みることができよう。さらにトカラは、本土の流れを汲む大和文化と、南方の琉球文化の接点でもあり、今もなお引き継がれている祭事や伝統芸能には、双方からの文化のエッセンスが混在している。ほかにも、まるでポリネシアの島々から来たかのような仮面神ボゼ信仰(悪石島)、平家落人伝説(平島)など、見どころも尽きない魅力溢れる島々だ。

○島々の特色
口之島から悪石島までは火山活動によって出来た島。断崖絶壁に囲まれており、ビーチが少ない。起伏が激しく、平地が少ない特徴がある。子宝島と宝島は珊瑚礁の隆起で出来た島のため、山も低く平地も多い。遊泳可能な浜辺も点在。

○人口
トカラの各島の人口は約60~170名前後。人口が少ないため水の供給量や電力も住民の需要を満たす程度の規模なため、大人数が同時期に島に滞在することは困難。

○アクセス
トカラまでのアクセスは基本的に、週2便の村営フェリー往復のみ(鹿児島港~諏訪之瀬島まで片道約10時間かかる)。荒天時は運休となるため、渡航には余裕が必要だ。
詳しくは十島村ホームページのフェリー運航表を参照。
http://www.tokara.jp/access/ferry.html

○宿泊施設など


銀行・コンビニ・八百屋などの施設はゼロ(郵便局は口之島・中之島・宝島にある)。島におよそ一軒の共同売店を利用。よって、島外者がテント泊でない場合(食料を島に持ち込まない場合)は、3食付きの民宿に泊まるのがベスト。ただしその数も各島に3~4軒位しかない。